PC移行時のTeX環境の構築は結構大仕事でしたが,
最近は簡単に使えるインストーラが出てきたおかげですごく楽になりました.
しかし最近主流になっているという噂の
TeX Live をインストールしようとしたところ
プロキシ関係で詰まったので解決法をメモしておきます.
.wgetrc の設定
TeXLiveのページによるとTeX Live のネットワークインストーラは
ダウンロードにwgetを使用しており,ホームディレクトリに.wgetrcというファイルを作って
http_proxy=http://hogehoge.net:8080/
ftp_proxy=http://fugafuga.net:8080/
use_proxy = on
という感じに設定を書いておくとプロキシが使用されることになっています.
ホームディレクトリがどこなのかわからないときは
展開されたインストーラの中のwgetが含まれているフォルダ
(例えば install-tl-20120406\tlpkg\installer\wget\)
に入れておいてもいいようです.
install-tl.bat のコマンドラインオプション
上記の設定でうまくいくことを期待したのですが,install-tl.bat を実行してみると
どうやら一旦プロキシ設定を使わないコードでのダウンロードを試み,
失敗したあとでwgetを使ったダウンロードにフォールバックしているようで
異常に時間がかかります.
この場合,コマンドラインオプションをつけて
install-tl.bat --no-persistent-downloads
のようにインストーラを起動すると
最初からwgetを使ってダウンロードしてくれるので
現実的な速度でダウンロードができるようになります.
tlmgr のコマンドラインオプション(2012/4/22 追記)
TeX Live のアップデート時には tlmgr というコマンドを使うみたいですが,こちらにも同様の問題とオプションがあります. tlmgr 自身のアップデートには
tlmgr update --self -no-persistent-downloads
全てのパッケージをアップデートするには
tlmgr update --all -no-persistent-downloads
というコマンドを [スタートメニュー] - [TeX Live 2011] - [TeX Live command-line] で起動するコマンドプロンプトで入力すれば良いようです.